蘇ったキョンシー達

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以前書いた通り、香港では、わけのわからない怪奇現象がおこる。

香港に紅磡(ホンハム)駅という所がある。ここは、中国大陸の広州駅までの直通の電車が走っている。中国大陸から香港へ電車で行く時の終点の駅だ。そこの駅前にあるショッピングセンターがある。以前は特に土日に背広を着た男女がうじょうじょいた。

当たり前だが、土・日なのに背広姿だ。別にショッピングを楽しむ人たちでも何でもない。分譲マンションなどの不動産販売のセールスマンだ。それがとにかくウザい。一歩歩くたびに、次から次へと、日本のキャッチセールスさながら、追いかけて「不動産のお話を・・・」と寄ってくる。

駅からそのショッピングセンターまで、そのセールスマンたちの人の渦。そしてその目当ては、金持ちの中国大陸から来た人たちだ。「香港に住むため、または投資物件のために、または、マネーOOOOOグに良い物件がありますよ。」というわけだ。

とにかく、一般の単純にショッピングに来た人たちにとって、これほどウザい存在はない。とにかく歩くのもじゃまだ。だから、不動産に興味がない人たち以外は、なるべくここに近寄らないようになる。そこで営業している普通の店から言うと、完全な営業妨害だ。

そして、ある時から、一時、あっという間にそういうセールスマンの人たちがいなくなった。あまりにも高くなった不動産価格がピークを打ち、中国の経済が停滞をし始めたこと、そしてもうひとつの理由は、さすがに苦情が相次いだのか、警察などから注意を受けるようになったからだ。

「やっと、いなくなった」誰もが、そう思った。土・日でも、そういう背広を着た人たちは見当たらない。と、思ったら・・・・

今日は、たくさんの人たちで賑わっている。背広ではなく、普段着を着ている、一見してみると、そこで普通にショッピングをしている人たちだ。しかし、よく見ると、かなりの人たちが・・・・ちょっとへんだ。
実は、買い物客ではない。それは、ゾンビ・・・いや、まるでキョンシー。みんな両手を突出し、ただ、その手には何やらパンフレッドみたいなものを持ち、普通に歩いている人たちに次々と襲いかかるかの如く、寄ってくる。そう彼らは蘇ったのだ。彼らは、地下から「中国金融緩和」などの呪文で蘇ったのだ。普段着なのは、坊主・・じゃない、警察をごまかすため。

普段着なので、見分けがつきにくくなり、しかも、以前ほどの景気ではないので、今まで以上にしつこさ倍増で、なおウザい。

たぶんそれらを甦らせた奴は、蝶ネクタイをした人であろう。その人は、本来、キョンシーに「おまじない」を書いたお札を貼る役目の人なのだが。そして、このキョンシーを倒すためには、もはや、「中国バブル崩壊」という強力な「おまじない」のお札しか効かないのかもしれない。

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