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「人の痛み」

日本で夏に公開された3D映画、「STAND BY ME ドラえもん」は、まだ香港では公開されていない。いわゆる香港での「お正月(チャイニースニューイヤー)映画」として今年の2月に公開される予定だ。

ドラえもんの一番最初のテレビのアニメ化は失敗だった。リアルタイムで見ていたが、全く面白くなかった。その後、「2回めの」アニメ化は大成功で直ちにブームが起きた。一回目と二回目の違いは何か?一回目は脚本家がオリジナルのドラえもんストーリーをテレビ用に作り、二回目は原作に忠実であったからだ。
故藤子・F・不二 雄氏の「珠玉のSF短編集」などを読んでもわかるように、それぞれの話が短いストーリーながら大きなストーリーが凝縮されて出来上がっている印象だ。なので、登場人物の1語、1語のセリフに無駄がなく、時として、かなり深い意味を持つ時がある。

映画「STAND BY ME ドラえもん」の良かった点は、その内容が、ドラえもんのオリジナルの何話かのマンガのストーリーを元に、かなり忠実に作られていた点だ。
しかしながら、3Dに関しては、大変面白い試みとは思う反面、個人的にはあまり好きではない。どちらかというと、その3Dの映画そのものより、その元になった漫画のシーンを思い出して涙があふれる感があったからだ。

そしてこの3Dの映画のいろいろな話の中には、例の1999年のアニメ映画版でもお馴染みの「のび太の結婚前夜」の話も含まれている。大人になったのび太くんとの結婚に不安を持つしずかちゃんに対し、しずかちゃんのお父さんがしずかちゃんに話すセリフの数々が感動的だ。

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もしもジャイアンとスネ夫の心が入れ替わったら

もう藤子・F・不二雄氏が亡くなられて18年あまりの時が経とうとしている。ドラえもんは言うに及ばず、その珠玉のSF短編集 は、いくら時が経っても色褪せない。よくこんなアイデアがあんな昔に生まれたなとつくづく感心してしまう。
深く突き詰めて考えていくと矛盾点とか出てくる話もあるが、そんなことは作者も端からわかっている。ただ、それを考えるより、その根底に隠された本当のストーリーの意図を考えた方が良い。その中にいろいろな社会に対する皮肉交じりなものが混ざっていたりする。実際、生前、藤子・F・不二雄氏は、本人が書いている「SF」の作品に対して、”
Science Fiction”ではなく”Sukoshi Fushigi(少し不思議)”と言っていた。

そういえば先月、ドラえもんがついに米国でも放映が始まったと話題になっていた。何故今まで米国で放映されなかったかと不思議に思うが、それぞれの国に「基準(スタンダード」があり、米国のそれに一部そぐわない部分があることも要因だったのであろう。

そういえば、ここ数年、思ったことがある。ドラえもんの有名なひみつの道具のひとつに「もしもボックス」があるが、それを使って、「もしもジャイアンとスネ夫の心が入れ替わったら」と言ったら、どうなるかということだ。

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「本」か・・

幼稚園や小学校低学年の頃から、レコードが大好きだった。いつもレコード屋に行ってレコードを眺めていた。いつもお小遣いを貯めてレコードを買うぞと思っていた。

当たり前だが、その頃の興味の対象は子供テレビ番組の主題歌などであったが、小学校の低学年から高学年にかけて、「歌謡曲」を通り越し、いつの間にか「ビートルズ」や「ピンクプロイド」などに、はまっていった。
時は1970年代の前半の頃なのであるが、その頃のLPアルバム1枚の値段は、当時1枚2,500円だ。1枚のアルバムを買うのにも本当に勇気がいった。そのアルバムがもし「はずれ」の1枚だったらどうしようと。別のアーティストのアルバムを買うべきだったのかと。

しかし、そのアルバムの楽しみ方はその音楽だけではなかった。
「音」だけなら当時でもFMの番組などで「エアーチェック」をすれば良かった。
まず、アルバム・ジャケットのこだわりを「絵」と同じようにして鑑賞し、その中に入っている、例えば、そのアーティストの評論、解説、いわゆる「ライナーノーツ」などもアーティスト達の貴重な資料だった。
たとえば、ピンクフロイドの名盤「狂気」などには、彼らがそれまで歩んできた歴史までもが書いてあり、情報量が大変多く、かなり分厚かった。
また歌詞カード及びその対訳。アルバム1枚がそういう集合体のものであったから、その2,500円の価値が十分あった。

その頃も値段が安い「輸入盤」が売っていた。ただ、その「輸入盤」としての興味の対象は、日本で売っていない、いろいろなアーティスト達のレーベルのオムニバス盤などで、今まで聴いたことがないアーティスト達の「発見」の場でもあり、安いからといって日本盤で売っている輸入盤を買おうとは思わなかった。何故ならば、輸入盤には解説・評論どころか、歌詞カードすら入ってない、まさに「レコード」のみだった事が多かったからだ。しかも、日本盤のそれと比べ、明らかに作りが雑で、「音質」が劣っている時が多いように感じられたこともあったからだ。 →「「本」か・・」の続きを読む

今読むべきマンガ

AppleのiBooksのマンガもかなり充実して来た。しかし、期待したところまでは全く来ていない。それどころか、だんだんダメになっていくような気さえしてくる。
一体、何のためのiBooksかと思うこともあるのだ。
音楽と同じように、マンガにも昔の本当に素晴らしい数多くの名作がある。しかし、iBooksでは、どこにでも、売っているようなマンガばかりしか見当たらない。また、逆に一部、減っていっている部類のマンガまで見当たる。

1年ほど前、「たまには昔の漫画の話。永島慎二」という話を書いたが、やはり、昔の、マンガと本当の意味で真剣に向き合い格闘していたマンガ家達が描いた、あの時代の名作、また、その数多くの読者に、生きる意味まで教えてくれたこともあったマンガ(誤解がないように言えば、別に今のマンガがそうではないと言う意味ではない)を、今だからこそ、もう一度読んでみたい衝動に駆られる時がある。

今では入手困難で、また、どのくらいの需要が見込まれるかわからないけれども、決してその数は少なくないであろうから、ここで在庫を持たなくてすむ、電子書籍の出番となるはずなのだが。

そしてまたそれとは別の意味でも、今だからこそ読んでおきたい昔のマンガもある。
本宮ひろ志のあの名作、「サラリーマン金太郎」だ。
現在、年末までの期間限定でiPhoneやiPadなどのiOSアプリで、1日30分間だけではあるが、なんと無料で「サラリーマン金太郎」が全巻読めるアプリ、「全巻無料!サラリーマン金太郎(全30巻) 」が登場している。 →「今読むべきマンガ」の続きを読む