静かになった香港人

時は80年代中頃、初めて赴任により香港に住むこととなったのだが、その時は5月で、街の香りはと言えば、やたらとドリアンの匂いが漂っていた。そしてとにかくうるさくてガチャガチャしている。でも、人々は、やたらとバイタリティが溢れている。とにかくみんな、「生きている」のだ。

レストランを覗くと、いかにも精力絶倫のじじいが、年に似合わず、脂っこいチャーシューを貪り食っている。みんなとにかく大声で喋るから、自分の声すら聞こえない有様だった。

そう言えば以前、シンガポールから久しぶりに香港へ遊びに来た知り合いの人(シンガポール人で60歳代)が、あることを言っていたのを思い出した。「どうして今の香港の老人はいかにも老人っぽいのか?昔はそうではなかった。私もそんなに若くはないが、そんな年でもないのに、老人らしい老人ばかりになってきている。」と。 →「静かになった香港人」の続きを読む