WWDCで思ってしまったこと・・・


先日、Apple恒例のWWDCが開かれたが、まあ、予想通りというか、今回は、ハードウェアに関しての話は一切なく、内容も、事前で漏れていた、OSXの改名(秋に出る新しいOSは、Mac OS Sierra)とか、Siriの開発者用に解放するとか、それ以外でも、まあ、こんなものかという感じであった。

観客の開発者の人たちを見ていると、例年に比べて無表情の方々も多く見られ、「お題」に対して、どういう表情をするかを観察していたら、なんだか日本のテレビの「ザ・イロモネア」を見ているような感覚に襲われてしまった。

Apple Watch に関しては、「watchOS 3」によって、起動時間が早くなるということで、金持ちの「遊べないおもちゃ」から、ようやく、「遊ぶことができつつあるおもちゃ」になるといったところや、「写真」のアルバムの新しい機能とかに関しては、まあ、その前述したテレビ番組から言うと、3人なんとか笑って「クリア」には、なったものの、なかなか全員が笑わないと言ったところであった。

しかし、最後の「出し物」、「Swift Playgrounds」だけは違った。

iPadによって、「プログラミング(Swift)の概念の習得とクリエイティブな実験を促す」目的の学習アプリで、遊びながら、プログラムを学ばせようとするコンセプトは、まあ、これも100%オリジナルのクリエイティヴなアイデアとは言いがたいものの、他の「後追い」アイデアのいくつかに比べれば、大変素晴らしいもので、さすがこれに関しては、微笑ましい笑顔になり、全員笑うことができてクリア、終わりよければすべてよしといった具合に、まあ、無事に今年のWWDCも終了したわけだ。

ただ、「Swift Playgrounds」は無料とはいうものの、このアプリを問題なくPlayするには、かなりのメモリがいったりして、次に出るiPadには、メモリ(RAM)は3GBとか4GBが標準となるだろうから、そこらあたりでやっと動く重いアプリだったりとか、無料だから、バグだらけみたいな、将来の開発者の卵たちの夢を壊すことがないよう、ちゃんとしたものを出して欲しいと、祈るばかりだ。

まあ、今年のWWDCの内容を振り返って、今一番、お金を持たれている国や人たちをターゲットにしたいことや、お金が入る仕組みに力をもっと入れたりと、ここまで来ると、個人や少人数でやっている「心ある」開発者達も最近、さすがに色々な事で嫌気が出てきたことだから、このあたりで、もうちょっと、彼らの取り分や開発の自由を与えようという、「見え見え」の試みは、なんだか鼻につく感じでもあったが、まあ、これはこれで、「経営」という観点からは、評価出来るのであろう。ただ、色々と、そのマーケティングのやり方、評価を間違っている気もする。「机上」というか、狸の皮算用というか、色々な疑問点や将来の問題点が見えてくる。

Appleも「軽い」大企業病だろうと思うのだが、だいたいもう押しも押されぬ大企業なんだから、優秀なエリート達によっての大企業病になるのは、まあ、当たり前で、最近、私も、実際、久々、Apple Storeを利用して、かなり不愉快な気持ちにさせられたが、まあ、「売り手」の自分たちが「エリート様」と思っている慢心は、まあ、アジア圏内は、しょうがない。実際、わけのわからない「もの」が、特にアジア圏内では、「標準」となりつつあり、これは、日本もそうで、だから、日本も昔の日本ではない。色々な変てこなものに、コントロールされていることすら気が付かない。

なんだかんだ、Appleに関して悪口を言っているように聞こえるかもしれないが、そうではなく、もし、このAppleが今の日本の平均的な経営者のようなやり方で経営していたなら、多分、株価は、もう半値以下になっているかもしれないし、大きな危機が訪れていたかもしれない。しかし、この会社を見ていると、大嵐の中で、船長を始めとして上層部がまだしっかりしていて、なんとか懸命に舵取りをしている船のような気がする。

確かに今回のWWDCで発表された一部の後追いアイデアも、これが後1年早かったら・・とか思ってしまうが、あのシャープなんて、アイデアを生かすことなく、開発を止めるとかという行為を、平気で上層部が決定したりして、結局今では、日本人経営者達の企業ではなくなってしまったわけだ。しかしながら、「もう、日本企業ではないから・・・」とかではない。失われた25年以上の間で、とっくに、本当の意味での「良き」日本企業では、なくなっていたのだ。

そういうものを分析していくと、Appleがどうすれば、ここから更に躍進できるかが、わかるのであるが、多分、Apple側も、そんなことは、百も承知なのだが、やはりもう大きすぎるので、どうしても動くのに、時間がかかってしまうのであろう。巨人のアキレス腱が、切られないうちに新しい方向に進むことを、切に祈るばかりだ。

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