華美柔弱


香港のとある麺の店。ある日その店の前を通ると、すごい行列ができていた。確かにその店はおいしいことで評判が高く、以前から人気があったのではあるが、別に長い行列ができるほどの日はなかった。
その行列の謎は、店に貼ってあったある1枚の紙切れで納得した、日本語で言うと、「家賃値上げで廃業します」だ。また一件、安くておいしい店がなくなった。

そこからそう遠くない、ある一件の店。確かに安いが、クソ不味い。でも、安いので、それなりに客が入っている。そこは、それでも長年やっていても、いまだに健在だ。何故なら、その店は、「借り物」ではないからだ。
その店が最近、いきなり、リフォームをした。今までは味と一緒で貧乏くさい風貌だったのであるが、それを、なかなか良さげな老舗っぽい(確かに長年やっている老舗なのであるが)店にリフォームしたわけだ。その効果はてきめん。顧客は倍増したようだ。しかし、その味は、不味いままなのではあるが。

「食の香港」。確かに昔に比べ、「本物志向」を求める香港市民がf増えた。ここ香港でも日本のラーメン店で、インスタントラーメンではなく、日本の本当のおいしいラーメンを求めて行列ができている。
昔も日本の「本物」のラーメン店は香港にあった。でも、そこまで人は集まらなかった。確かにブームもあり、その戦略など、それも大切だ。その話になると、また長くなるので書かないけれども。(そういえば、日本の本物のラーメンのブームは、例の九州のラーメンの中国・香港チェーン店のスープが粉ということが発覚して大騒ぎになったことも逆に「本物」に対して火がついた一因にもなった。)
それだけでなく、昔はそんなものに高い金を出さなくても、安くておいしいものがいくらでもあったからだ。

不動産を持っているものが巨大な力を持つ。その傾向が強くなったのが、中国になってから起こったのが本当に皮肉な話だ。
現在ようやく家賃は緩やかに下降しているそうだ。でも、そんなに簡単ではないのであろう。そういや、日本でバブルが90年に崩壊し始めても、最初の数年間はまだ一般的にその状況がわかっていなかった店などが多かったことを思い出した。タクシーの運転手も、「乗っけてやるよ」という態度だった。

人間のやる行動というのはだいたい決まっている。その歴史を勉強すれば、次の予測ができる。でも,嘘の歴史なら勉強しても無駄なのだけれども。

マウスコンピューター/G-Tune

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