一応、評価はできるのだけれども・・(続き)

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前回の「一応、評価はできるのだけれども・・」の簡単な続き。

今回のWWDCの目玉はやはりこれまた事前に漏れていたApple Musicなんだろう。ただ、現実には、これはデベロッパーのための会議だから、Appleのプログラミング言語、「Swift2」のオープンソース化の方がよっぽど今回の目玉には違いなんだろうが。

残念ながら、Apple Musicの発表に関して「このレベルか」と思ってしまった。そして「音楽」ってなんだろうと、逆に疑問に思ってしまった。
このApple Musicがたいしたサービスではないと言っているわけではない。だいたい、こういうサービスになるのは予想がついたし、その基本は、iTunes Matchであり、iTunes Radioだ。実はこの2つのサービスのオリジナルの基本概念は素晴らしいと思っていた。しかし、やり方がよくなかったと思うし、そのための「インフラ」もちゃんと整えてなかったし、さらには、レコード業界やまたそれより大きな「国」などに対するアプローチも上手くいかなかったので、まだ成功に結びついていないのだと思う。
そしてAppleが音楽業界を上手く飲みこんで、発展させるどころか、逆に飲み込まれてしまった感まである。

そういう中、このサービスのスタートで、やはり、ジョブズ亡き後、個人的には音楽をわかっていないのではないかと思ってしまう。

クック氏の経営手腕は確かで、今回、餅は餅屋にまかせるという点は正しいのであろうが(その傾向はアプリ開発にも言えていて、今回、OSXに関してとか、ああいう思い切った開発者向けの措置をとったと考えられる)、それを取り巻く人達が、おかしな方向にもっていって、ああいう平凡な形に着地した感がある。
音楽の聴衆に対してアプローチの仕方は、そのタイプによって色々違うし、そのビジネスモデルも異なるはずなのに、それをあんなやり方で、同じように全部済ませようとしていることが間違っている気がする。逆に音楽の価値を下げてしまう気がするのだ。しかも、その前にやらないといけないことがまだある。
しかし、「賢い」Apple自体は気づいて、動き始めているのではあるが。

たぶん、個人的には、最初こそ利用しても、後々利用しなくなるんだろう。これが本当に故ジョブズ氏が思い描いていた音楽のサービスだったのかと思ってしまった。そして本来、やり方ひとつで、大きな旋風を巻き起こし、AppleTVにも繋がるはずであった。

ふと、前回のU2のニューアルバムの無料配布という素晴らしいアイデアが逆にパッシングに変わってしまったことを思い出した。評価を高めるアイデアが逆に評価を落とす結果となってしまったのだ。その貴重な失敗をもっと生かしてくれと、心から祈るばかりだ。

エクスパンシス

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