「本」か・・

幼稚園や小学校低学年の頃から、レコードが大好きだった。いつもレコード屋に行ってレコードを眺めていた。いつもお小遣いを貯めてレコードを買うぞと思っていた。

当たり前だが、その頃の興味の対象は子供テレビ番組の主題歌などであったが、小学校の低学年から高学年にかけて、「歌謡曲」を通り越し、いつの間にか「ビートルズ」や「ピンクプロイド」などに、はまっていった。
時は1970年代の前半の頃なのであるが、その頃のLPアルバム1枚の値段は、当時1枚2,500円だ。1枚のアルバムを買うのにも本当に勇気がいった。そのアルバムがもし「はずれ」の1枚だったらどうしようと。別のアーティストのアルバムを買うべきだったのかと。

しかし、そのアルバムの楽しみ方はその音楽だけではなかった。
「音」だけなら当時でもFMの番組などで「エアーチェック」をすれば良かった。
まず、アルバム・ジャケットのこだわりを「絵」と同じようにして鑑賞し、その中に入っている、例えば、そのアーティストの評論、解説、いわゆる「ライナーノーツ」などもアーティスト達の貴重な資料だった。
たとえば、ピンクフロイドの名盤「狂気」などには、彼らがそれまで歩んできた歴史までもが書いてあり、情報量が大変多く、かなり分厚かった。
また歌詞カード及びその対訳。アルバム1枚がそういう集合体のものであったから、その2,500円の価値が十分あった。

その頃も値段が安い「輸入盤」が売っていた。ただ、その「輸入盤」としての興味の対象は、日本で売っていない、いろいろなアーティスト達のレーベルのオムニバス盤などで、今まで聴いたことがないアーティスト達の「発見」の場でもあり、安いからといって日本盤で売っている輸入盤を買おうとは思わなかった。何故ならば、輸入盤には解説・評論どころか、歌詞カードすら入ってない、まさに「レコード」のみだった事が多かったからだ。しかも、日本盤のそれと比べ、明らかに作りが雑で、「音質」が劣っている時が多いように感じられたこともあったからだ。 →「「本」か・・」の続きを読む