あいかわらずだな・・・


以前、「もう『三把刀』もクソもないけれども」で書いたある理髪店で聞いた話。
その場所は、香港でもあまり良い場所とは、とうてい、いい難い場所だ。今にも倒れそうな築50年くらいの、中にエレベータもないような古いビルが立ち並ぶ場所だ。
そこらあたりに住む人も、決して裕福ではなさそうな人達なのだが、そこにある八百屋さんがあって、最近、潰れたそうだ。

数坪の決して広くない路面の場所なのであるが、月の家賃を聞いて驚いた。
日本円で換算すると、百数十万円くらいなのだ。新しい契約で30%以上、家賃を上げられたらしい。前回の家賃上昇でも、苦しかったらしいが、今回、完全にトドメを打たれとのこと。
理髪店の親父さんは言う。「八百屋で1日いくら儲かる?これじゃ何もしない方がマシだな」

その場所、高級店舗にふさわしい場所ではない。そのうち、不動産の店舗か何かの金融関係の店舗にとって変わるのであろう。

ここ数年、香港の不動産において、賃貸の再契約で、値段をかなりあげられ、出ていかざるえないという話をよく聞く。
中国本土の人達の「投資」は、別に賃貸で稼ごうという気もないし、そこに住む緊急性もない。香港の不動産価格は落ち着き、どちらかというと、下がっているのにだ。
そして、「儲かる」ものを、香港から買い漁っていく。
確かに、香港で昔から生活している人達のストレスは溜まる一方だろう。

先日に乗った香港のあるミニバスでの話。バスの運転手は、なんと80歳。ただ、若々しくて、とても、その年には見えない。
そのバスの運転手が愚痴をこぼしていた。
「ここのバス会社はひどくてさ、飯を食う時間もないし、十数時間労働なんだよ。給料もよくないしさ。でも、食っていけねえから、しょうがなくやっているんだけど、あまりにひどいので、今度、やめてやるよ」

ちなみに、そこのミニバス会社、凄く評判が悪くて、ちゃんと、政府から免許をもらって運営しているのだが、逆に昔の免許を持っていない違法のミニバスの方が、よっぽどマシだと言われている。何故なら、昔なら、ちゃんと「競争原理」が働いていたからだ。

中国でバブル崩壊間近と言われながら、金が暴落したら、その金を香港にまで買い漁りにくる現実。また、「競争原理」がとても働いていない事実。

1929年、米国のブラックサーズデーの大暴落から始まった世界大恐慌。
結局1番苦しんだのは、その米国ではなく、他の国々だったことを思い出した。

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