iBooksでマンガの文庫版は出ないのかな?

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ご存じの通り、日本で3月から、iBooks で、日本向け書籍の販売を開始したが、その販売のランキングは、いつ見ても、特定のマンガか、ハウツー本などの文庫本の感覚で販売されている割安な書籍などが上位を占めている。

まあ、当たり前と言えば、当たり前の結果だ。

特に、どこの本屋でも売っている「活字」の本が、通常の紙媒体の本とさほど変わらない値段で販売されているのなら、個人的には、間違いなく買わない。紙媒体のものなら、ちょっとたてば、古本屋でもっと安く買えるかもしれないし、将来、その本の「価値」が逆に上がるかもしれない。本によっては、「本」としての、思い入れがある時もある。(だから本によって「価値」が上がるのであるが)

しかも、そういう電子書籍は、AppleのiBookだけでなく、AmazonのKindleなど、いろいろな会社で販売しているが、買った本が、逆に、将来、読むためのビューアーなどが入っている携帯端末の変化などで、読めなくなることもあるかもしれない。

電子書籍に関しては、やはり、どこでも気軽に読めるとか、紙媒体とは違う電子書籍ならではの良い点とか、出版社などが紙媒体とは違い、在庫を持たない分、かなり安くなっているなどの点が重要なのは、当たり前だ。

一般の日本のマンガに関しては(もちろん全部ではなく、あくまで「一般」の)、逆行している気もする。その販売ランキングの上位をみていると、なんだか、納得してしまう。

たとえば、iBooksのマンガで、現在、やたらランキングの上位を占めまくっているのは、 諫山創の「進撃の巨人」だ。
そのマンガの迫力から考えても、iPad等で読むのに、向いているのかもしれない。

また、佐藤秀峰氏の「ブラックジャックによろしく 完全版 上 」(上・中・下の全3巻という形に分けている)は、100円だ。安い。
ただ、これは、作者の好意で、「ブラックジャックによろしく」の二次利用をフリーにしたおかげであり、iBookでなくとも星川進氏が開発した「無料で全巻!ブラックジャックによろしく + 無料で1巻! 新ブラックジャックによろしく 」というアプリなどでは、無料で読むことができる。
(追記)最近では、iBooksの方で、1巻、1巻、無料で出ている


思うのだが、文庫本の意義は、何だろうかと考える時、もっと、マンガの方の文庫版ともいうべき、格安の書籍が出てくれないのかなと思う。その書籍の売り上げと同時に電子書籍の普及に拍車をかけてくれると思うのであるが、逆に、それは業界にとっては、あまり喜ばしいことではないのかもしれない。

たとえば、「毎日かあさん」でおなじみの、西原理恵子氏のマンガの中で、文庫本で出ているものがある。
しかし、1ページの情報量が大変多いため、文庫本では、大変見づらい時がある。

iBooksを見てみると、「毎日かあさん 06巻 うろうろドサ編」 が出ていた。
たしか「毎日かあさん」の5巻までは、iOSのアプリでも出ていたけれども、これはアプリで発売されてなかった。こっからは、アプリではなく、iBooksの方に移行するのだろう。値段も、通常の本の販売価格より、かなり安い。これも、ひとつの「文庫本」なのかもしれない。

新作は、ある程度、しょうがないとしても、それとは別に、たとえば、現在、その新作を出している本の作者の昔のマンガを気軽に読みたいという人は出てくるであろう。通常の文庫本とは違い、大きな画面で読むことができる。
しかも、ここ数年は、現在ちゃんと販売されている本当に欲しいマンガ本でも、ちょっとでも、マイナーであったら、簡単に街の本屋で手にいれることが難しくなったような気がする。

どのくらい売れるかの需要が計りづらい昔のマンガの名作本も、気軽に出版できると思うのだが。そのことは、逆に「いろいろなもの」を普及させることになるのではないかと思う。そしてそれは、逆に、やはり、作者の紙媒体のものも欲しいという欲求につながるかもしれない。

電子書籍を読む媒体であるが、果たしで、どこが勝ち残るのかまだ、わからない。
ただ、なんだかんだ言っても、AppleのiBooksは評価している。
それは、やはり、iClouldの音楽販売などの「実績」ではないかと思う。

たとえば、本当に、いろいろな会社が、いろいろなビューアーで本を読めるサービスを行っているが、一抹の不安が残る。
将来、その会社が潰れたり、またそのビューアーのサポートをやめるということが、将来的におこった場合、どうするかということだ。

一度買った本をバックアップしていたハードディスクが不幸にも損傷してしまって、その「財産」をなくすかもしれない。
AppleのiClouldで感心したことは、一度購入した音楽を、なんらかのトラブルで「失ってしまった」時、それを、再び、iClouldから、取り戻すことができることだ。
ようするに、安全な銀行と同じというわけだ。
「万が一」のことを考えると、そのAppleの過去の実績から、個人的にはiBooksを選んでしまう。
しかも、iPhoneやiPadを使っていたらなおさらだ。

ただ、まだ、iBookに関しての不満点はいくつかある。
個人的に、現在、一番の不満点は、PC、AppleならMacでは、iBookのようなものがなくて、本を読むことができないことだ。
事ある毎に書いてきたが、せっかくのiClouldでのMacとその他のAppleのデバイスとの連携性が、できないはずがないのに、いまだにどうもいまいちなのだ。

しかも、最近の「いろいろな遅れ」に関してApple自体が急いでいる気がしないし、フィードバックも遅いのに、協力会社や消費者に対して、どこか「上から目線」で接している気がする。

せっかくのAppleの長年の夢の結晶としてのiClouldの充実を、もっとはかってもらいたいものである。

(追記)あれから、少しづつ、文庫版のようなものが出始めている。
西原理恵子の「上京ものがたり」も映画化でiBooksから出た。

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