香港名物「棺桶部屋」


昨年、CNNで、香港の棺桶部屋の実態が記事になり、話題となったが、あれからどうなったかというと、そういう棺桶部屋は減るどころか、増える一方で、とうとう日本で言うところのカプセルホテルまで現れた。

よく、昔、西洋人が、日本人が狭いところに住んでいるということで、「ウサギ小屋に住んでいる」と馬鹿にしたが、さながら香港人は「棺桶に住んでいる」わけだ。

投資のためだけで、誰も住まない、だだっ広い豪邸やマンションがあるのに対し、店舗費用の高騰で商売もできなくなり、住む家すら高いため、どうしようかと頭を抱える人が大勢いる。

「棺桶部屋」はひとつの需要と供給の結果だ。たとえば古いマンションなどを、1フロア買収し、そこを内装、リフォームということで、いくつものの部屋に小さく分けるわけだ。オーナーからいうと、現在の住宅不足の香港。一部屋で貸すより、この方が家賃が安いので借り手も多く、利回りも高くなる。しかも、実は、これは、古いマンションなどの地上げの一環ということがある。
恐るべき、香港の「地上げ屋」の実態はリクエストがあったら、いつか書くかもしれないが、ようするに、日本の80年代のバブル期にみられたようないろいろな合法的、または非合法的な地上げが、当時の日本と同じような「からくり」というか体系で繰り広げられているわけだ。(しかし、何故ここ数年、古いビルで火事が多発したか、よくわかった。人為的な恐れがありそうだ。)

もうすぐ任期が終わる香港の行政長官は、以前、「もっと(市街地から)遠いとこに住めばいいじゃないか」と言い放ったが、その交通手段の、バス料金、地下鉄料金などの公共料金が値上げする一方。

昔、香港では、「お金を貯めるために」狭い部屋にたくさんの人が住んでいるという現状があった。確かに昔から香港というところは、貧富の差があったが、「一発逆転」という夢があった。トランプゲームの「大富豪(大貧民)」でいうところの「革命」だ。
そりゃ、金持ちからいったら、そんなことが起こらない方がいいということで、いろいろと手を打って、今の現状だ。もう、昔の「夢がある」香港ではない。まあ、当たり前の話だが。

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